ヴァンプメタのデッキがヴァンプに勝てない理由
2018年10月5日 TCG全般新環境になってほぼ全てのリーダーのデッキを回して一般的にヴァンプに有利と言われているデッキも全て試したが結果は無残なものだった
なぜヴァンプに有利とされているデッキがヴァンプに勝てないのかというと、ヴァンプというデッキの強さは様々な要素が複合されている強さでありヴァンプメタのデッキはヴァンプの強さのある一面をメタっているに過ぎないからだ
具体的な例を2つ挙げる
自分が回したデッキの中で最もヴァンプに対して高い勝率を出せたデッキはエルフと天狐ビショップだった
エルフは環境で唯一といっても良い1ターン目からフォロワーを展開していけるデッキで、すなわちヴァンプの1ターン目姦淫の信者という必勝ムーブに対して完璧な回答を持っているということだ
ヴァンプというデッキはフォロワーを展開して相手のフォロワーは除去することで自傷回数やダメージを稼ぎそのアドバンテージで後半戦を有利に進めるデッキだ
それに対してエルフのフォロワーはフェアリーなどの1マナフォロワーが中心になっているのでヴァンプの2マナ除去をすかしやすく相手にイニシアチブを取られないように立ち回ることができる
実際の試合でもエルフは序中盤戦ではヴァンプを完封して圧倒的に有利と言ってもいい立ち回りを見せることができた
しかし実際に回しているとそれだけ有利な場からなぜか負けることが頻発し、「相手の引きがいいな」と最初は楽観していたのだがそれは大きな間違いであることに気づいた
エルフというデッキは基本的にボードコントロールを進化権に依存したデッキであり、進化権があるうちはレーネやメーテラといった強力なボードコントロールカードを使えるが、進化権を使い切った後はそれまでの有利を生かして速やかに相手のライフを削り取る必要があるデッキなのだ
今までのエルフは妖精の使役者という強力なフィニッシャーがいたので進化権を使い切った状態でボードが有利ならばそのまま押し切ることができた
しかし今のエルフはフィニッシャーに乏しく基本的にダメージはボードからしか出せないという明確な弱点がある
お互いに進化権を使い切り、さぁこれから殴ってライフを削ろうというタイミングでヴァンパイアが出してくるヴァーナレクに対して完全に無防備にならざるを得ないのだ
事実負けたゲームのほとんどはお互いに進化権無しの状態からヴァーナレクにボードをめちゃくちゃにされたのちに特大ダメージの蝙蝠で一瞬でゲームをひっくり返されて負けている
これは運の悪さによる敗北ではなくエルフというデッキ、そしてヴァンプというデッキの構造上高確率で起こりえる必然の敗北だと感じた
エルフというデッキは確かに序盤戦においてヴァンプを圧倒するだけの強さはあったが、それはあくまでもヴァンプの一面をメタっているに過ぎないということにこの時気づいた
次に天狐ビショップの場合について
天狐ビショップといえば大量の回復カードと天狐によるボードコントロールを主軸にしたデッキで、前環境からアンチアグロデッキの代表という立ち位置は変わっていない
それに加え新弾では失ったカードはほぼ無いにも関わらずユニコーンナイトという相性のいいパーツを獲得してデッキパワー自体は格段に上がっている
そういった点も踏まえ自分も当初ヴァンプに対してのアンチデッキとしての役割を期待していたのだがこれもイマイチ成果を上げられなかった
確かにヴァンプの勝ちパターンであるビートダウンや火力によるダメージの蓄積からの蝙蝠でのリーサルというパターンはほぼ完封できるのだが、いかんせんフィニッシュまでの時間がかかりすぎるがゆえに相手の自傷回数が自然と大きくなり蝙蝠のダメージも凄まじいものになる
ゲームが長引けば必然的に2枚目の蝙蝠を引かれる可能性も高くなり、ボードは完全に取っていてライフも20なのに蝙蝠の連打だけで負けてしまうという事態が頻発した
また、ビショップ側が切り返しの手段として持っているケリュネイアやヘヴンリーナイトといった大型フォロワーはヴァーナレクに美味しく頂かれてしまい決め手にならない
ビショップ側はどうにか5ターン目に天狐を置くことでしか勝ち筋を見いだせないという結論に至ったが、フラウロスを出すターンを調整することで天狐を置かせる余裕を与えないこともヴァンプ側には容易なのだ
この経験から、ヴァンプに対してロングゲームで勝つのはほぼ不可能だという事実を突き付けられることになった
この2デッキの例から分かるように、ヴァンプに対して部分的にメタることは可能でもその勝ち筋全てを封じることは不可能だということだ
ヴァンプは非常に多角的な攻め手を持ったデッキであり、序盤のブン回りも備えつつロングゲームにおいても隙のない完全無欠のデッキだ
そんなデッキに対応して勝とうというのが土台無理な話で現状のメタゲームでヴァンプ以外のデッキに価値を見いだせない理由でもある
今週末のRAGE予選がヴァンプだらけになることは火を見るより明らかだ
なぜヴァンプに有利とされているデッキがヴァンプに勝てないのかというと、ヴァンプというデッキの強さは様々な要素が複合されている強さでありヴァンプメタのデッキはヴァンプの強さのある一面をメタっているに過ぎないからだ
具体的な例を2つ挙げる
自分が回したデッキの中で最もヴァンプに対して高い勝率を出せたデッキはエルフと天狐ビショップだった
エルフは環境で唯一といっても良い1ターン目からフォロワーを展開していけるデッキで、すなわちヴァンプの1ターン目姦淫の信者という必勝ムーブに対して完璧な回答を持っているということだ
ヴァンプというデッキはフォロワーを展開して相手のフォロワーは除去することで自傷回数やダメージを稼ぎそのアドバンテージで後半戦を有利に進めるデッキだ
それに対してエルフのフォロワーはフェアリーなどの1マナフォロワーが中心になっているのでヴァンプの2マナ除去をすかしやすく相手にイニシアチブを取られないように立ち回ることができる
実際の試合でもエルフは序中盤戦ではヴァンプを完封して圧倒的に有利と言ってもいい立ち回りを見せることができた
しかし実際に回しているとそれだけ有利な場からなぜか負けることが頻発し、「相手の引きがいいな」と最初は楽観していたのだがそれは大きな間違いであることに気づいた
エルフというデッキは基本的にボードコントロールを進化権に依存したデッキであり、進化権があるうちはレーネやメーテラといった強力なボードコントロールカードを使えるが、進化権を使い切った後はそれまでの有利を生かして速やかに相手のライフを削り取る必要があるデッキなのだ
今までのエルフは妖精の使役者という強力なフィニッシャーがいたので進化権を使い切った状態でボードが有利ならばそのまま押し切ることができた
しかし今のエルフはフィニッシャーに乏しく基本的にダメージはボードからしか出せないという明確な弱点がある
お互いに進化権を使い切り、さぁこれから殴ってライフを削ろうというタイミングでヴァンパイアが出してくるヴァーナレクに対して完全に無防備にならざるを得ないのだ
事実負けたゲームのほとんどはお互いに進化権無しの状態からヴァーナレクにボードをめちゃくちゃにされたのちに特大ダメージの蝙蝠で一瞬でゲームをひっくり返されて負けている
これは運の悪さによる敗北ではなくエルフというデッキ、そしてヴァンプというデッキの構造上高確率で起こりえる必然の敗北だと感じた
エルフというデッキは確かに序盤戦においてヴァンプを圧倒するだけの強さはあったが、それはあくまでもヴァンプの一面をメタっているに過ぎないということにこの時気づいた
次に天狐ビショップの場合について
天狐ビショップといえば大量の回復カードと天狐によるボードコントロールを主軸にしたデッキで、前環境からアンチアグロデッキの代表という立ち位置は変わっていない
それに加え新弾では失ったカードはほぼ無いにも関わらずユニコーンナイトという相性のいいパーツを獲得してデッキパワー自体は格段に上がっている
そういった点も踏まえ自分も当初ヴァンプに対してのアンチデッキとしての役割を期待していたのだがこれもイマイチ成果を上げられなかった
確かにヴァンプの勝ちパターンであるビートダウンや火力によるダメージの蓄積からの蝙蝠でのリーサルというパターンはほぼ完封できるのだが、いかんせんフィニッシュまでの時間がかかりすぎるがゆえに相手の自傷回数が自然と大きくなり蝙蝠のダメージも凄まじいものになる
ゲームが長引けば必然的に2枚目の蝙蝠を引かれる可能性も高くなり、ボードは完全に取っていてライフも20なのに蝙蝠の連打だけで負けてしまうという事態が頻発した
また、ビショップ側が切り返しの手段として持っているケリュネイアやヘヴンリーナイトといった大型フォロワーはヴァーナレクに美味しく頂かれてしまい決め手にならない
ビショップ側はどうにか5ターン目に天狐を置くことでしか勝ち筋を見いだせないという結論に至ったが、フラウロスを出すターンを調整することで天狐を置かせる余裕を与えないこともヴァンプ側には容易なのだ
この経験から、ヴァンプに対してロングゲームで勝つのはほぼ不可能だという事実を突き付けられることになった
この2デッキの例から分かるように、ヴァンプに対して部分的にメタることは可能でもその勝ち筋全てを封じることは不可能だということだ
ヴァンプは非常に多角的な攻め手を持ったデッキであり、序盤のブン回りも備えつつロングゲームにおいても隙のない完全無欠のデッキだ
そんなデッキに対応して勝とうというのが土台無理な話で現状のメタゲームでヴァンプ以外のデッキに価値を見いだせない理由でもある
今週末のRAGE予選がヴァンプだらけになることは火を見るより明らかだ
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