HS:ローテーション
2017年3月10日 ハースストーンもうすぐブラックロックマウンテン、グランドトーナメント、探検同盟の3つがローテーションによるスタン落ちしてしまうのでそれぞれのセットの印象的なカードについて振り返りつつ回顧してみる
▽ブラックロックマウンテン
5位 ブラックウィングの変性者
ドラゴンシナジーの中核を担ったカード。4マナ3/6挑発からのこいつはアグロデッキにとって悪夢だった
ブランが出てからはよく本体ダメージでリーサルにも使われたりしたしとにかくいつ引いても腐らない優秀なカード
自分はドラゴンデッキをあまり使った記憶がないが使われた回数は無数にあるので印象深い
4位 フレイムウェイカー
テンポメイジというデッキを一線級に押し上げたカードで、こいつがテンポメイジの強さの8割くらいを占めてたと思う
主にアグロデッキに対して魔力の矢とのコンボが鬼のように強く、後手ウェイカーコイン魔力の矢はマウスをブン投げたくなるインチキムーブだった
最近はこいつですら間に合わないくらいアグロデッキが高速化したせいもあってなかなかお目にかかることはなかったがパッチーズナーフ後に再び日の目が当たっている
3位 インプギャングのボス
書いてあることが滅茶苦茶で3マナミニオンの中で歴代最強に相応しい存在感がある
主に序盤のボードの取り合いにおいて無類の強さを発揮し、どう処理しても大抵は除去する側が損をするというまさにウザさを体現したかのようなカードだった
近年は主にレノロックの序盤を支えるカードとして活躍し、スロットがカツカツのレノロックのリストにおいてすらこいつを外したリストは見たことが無いレベルで必須とされた
2位 ぐったりガブ呑み亭の常連
パトロンウォーリアーというHS史上最強クラスのコンボデッキの中核を担ったカード。ウォーソングの武将を殺した犯人
パトロンウォーリアー自体をほぼ見なくなった現代においても、稀に炎の大地のポータルから出現し地味に量産される姿がしばしば目撃されている模様
1位 ソーリサン皇帝
もはや語るまでもないHS史上類を見ないぶっ壊れた効果を持つカード。こいつのおかげで成立しないはずのコンボが成立したり、ありえないような動きを可能にした
いうまでもなくめちゃくちゃ強いカードなのだが、あらゆるデッキに入るかと言われればそうでもなく、6ターン目にある程度手札を抱えているデッキや、行動回数を増やしたいデッキでないとその恩恵を受けにくくウォリコンのようないかにも相性の良さそうなデッキにおいても採用されないこともままあった
とは言えHSの歴史を変えた1枚と言っても過言ではないこのカード。BRMで文句なしの1位である
▽グランドトーナメント
5位 ジャスティサー・トゥルーハート
ニュートラルのカードなのだがほとんどウォーリア専用(たまにプリースト)のカードと言って差し支えないと思う
毎ターン2マナで4点回復という効果は地味ながら非常に凶悪で、最低でも盤面に4点以上の打点が出せるようにクロックを置かないと一生倒せないので打点を出すために並べる→乱闘というパターンに苦しめられた(自分は主に使っていた側だが)
こいつとデスバイトが使えた頃のウォリコンが最もウォリコンが輝いていた時期だと思うし回していて楽しかった
4位 トワイライトの守護者
こちらもドラゴンシナジーの中心となったカード。センジンシールドマスターのヘルスが1上がっただけなのだがその1の差が天と地を分かつほど大きい
ドラゴンデッキが自分より軽いデッキに無類の強さを発揮する理由でもあり、自身がドラゴンなのも非常に大きなメリットだった
3位 タスカーのトーテム師
シャーマンストーンを形成した犯人グループの一人。そのあまりの凶悪さからナーフされて生涯を終えた
HSにおいてガチャのような効果を持つカードは多数存在して実際に構築級のカードもたくさんあるが、その中でもこのカードは序盤に出てきて当たりを引いた瞬間に一瞬でゲームが終わりかねないほどのスイングを起こしてしまう
しかも確率的にも他のガチャカードに比べてはるかに当たりを引く確率が高く、明らかに3マナのスペックではなかった
2位 謎めいた挑戦者
シクレパラという悪魔のようなデッキの中心
シクレパラの悪い点はその強さもさることながらプレイングが非常に簡単という点が問題だったと個人的には思う
特にミスチャレ→ブーン→ティリオンのラインはDr.6 Dr.7 Dr.8などと揶揄されるくらいの強烈なラインナップで序盤から終盤まで余すことなく最強という王者のデッキだった
しかしローテーションでシクパラの縁の下を支えたミニボットや兵役招集が落ち、サーチ先の復讐も落ちたことで環境に居ながらに全く使わることなく早隠居していたので今更落ちると言われても特に感慨はない
1位 トーテムゴーレム
シャーマンストーンを作った犯人グループのうちの一人
トンネルトログからのゴーレムという必勝パターンを生み出しアグロシャーマンを環境最強に押し上げたカードでもある
2ターン目(もしくは後手コインからの1ターン目)に出てくる3/4というサイズは除去できる手段が極端に少なく、アグロデッキにとっては序盤のミニオンを潰され、コントロールに対しても安定したクロックでダメージを稼いだこのカードはまさにシャーマンの強さを体現していると思う
言ってしまえばタスカーのトーテム師がナーフされたのもこいつのせいということになる。本当に悪いやつ
オーバーロードという能力が不遇な中でそれでも使われるカードを作ろうとデザインされたのは理解できるが、その後にトンネルトログを出したのはほんまに擁護できんわ!!
▽探検同盟
5位 エリーズ・スターシーカー
公開された当初は派手な効果とは裏腹にネタカードとして扱われていたが、コントロールにおけるフィニッシャーとしての有用性が評価されるや否やほとんどのコントロールデッキに搭載された
このカードの優秀な点はいくつかあり、
1.不要なカードを有効牌に変換できる点
2.デッキ枚数を1枚水増しできる点
3.他にフィニッシャーとなる重いカードを採用しなくても良い点
主にこの3点が優秀で、その効果の全てがコントロールのゲームプランと噛み合っていた
4位 ブラン・ブロンズビアード
雄叫びが2回誘発するという効果は単純だが強力。本体の軽さもあって他のカードと組み合わせやすく、また地味にヘルスが4あることから除去にも耐性がありアグロデッキからミッドレンジ、コントロールまであらゆるデッキで使われた
ブランは出た当初から強力なカードではあったが最も輝いているのは現環境と言っていいと思う
翡翠関連のカードと強烈なシナジーを形成するほか、レノ系デッキでは主にカザカスとの組み合わせが非常に強力
またドラゴン系カードとの相性も良く、今の環境では多種多様なデッキで採用されている
3位 サーフィンレー・マルグルトン
こいつがこれだけ使われている背景には、シャーマンとウォーリアというアグロ戦略に適さないヒロパを持つ2つのヒーローが環境で最も強力なアグロデッキとして存在していたという理由があると思う
これが仮にメイジやハンターであれば元々優秀なヒロパを変更する理由はなくこのカードは一切使われることなく姿を消しただろう
ブリザードがそこまで見通してこのカードを作ったかは定かではないが、このカードがシャーマンとウォーリアーをワンランク上のデッキに押し上げるだけの力はあったと思う
2位 レノ・ジャクソン
MTGでもハイランダーという遊び方があるが、まさかそれをカードの効果に組み込んでしまうなんてとんでもないカードだ
他の人はどう感じていたかは分からないが少なくとも自分はレノというカードはかなりおもしろいカードだと思っていた
同じカードを1枚しか入れられないということは必然的に普段使わないようなワンランク落ちるカードを採用せざるを得ないわけだが、その中でもシナジーを形成したり、使われてないけど使ってみたら意外と強いカードを採用する理由になったりしてたくさんのカードが日の目を浴びるというのは面白い
アグロデッキが好きな人からするとデッキに1枚のレノを引くか引かないかだけのクソゲーだって思われても仕方ないし実際そういう側面もあるけどレノっていうカードが強力なおかげでそれを活用しようとしてデッキを組む理由が生まれたのは良かったと思う
本音を言うとアグロデッキ相手にライフ一桁からレノ叩きつけると射精するので大好きでした(下衆)
1位 トンネルトログ
シャーマンストーンを作り出した犯行グループのリーダー格
つい先日バッカニーアがナーフされたことからもわかる通り基本的にHSにおける1マナミニオンのバランス調整というのは非常にシビアに行うべきだと思う
それで言うとこのカードはギリギリどころか3回転生してもアウトなくらいのやらかし具合だったと思うけどうまく他のカードを隠れ蓑にしながら無事に完走を果たしたといったところだろうか
それまでミッドレンジかコントロールしか存在していなかったシャーマンがアグロシャーマンを組めるようになったのも全てはこのカードの存在のおかげであり、アグロデッキにおける強力な1マナ域というのがいかに重要かがよくわかる
もう1ターン目に出されただけでげんなりするカードは作らなくていいよ・・・
というわけで長くなったけど1セット一気に振り返ってみた
マンモス年への期待が高まる
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