ヴェンディリオン三人衆
2012年12月19日 コラム コメント (10)マーフォークにおける《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》というカードがなぜ強いのかというと、それは2つの要因に分けられる
1、相手から先に動くことを強要できる
マーフォークというデッキは基本的にソーサリータイミングで生物を展開するビートダウンデッキだ
そうすると相手が受け身のデッキの時にどういうことが起きるかというと
展開→エンドに除去、展開→エンドに除去、以下繰り返し・・・
というように相手にとって非常に捌きやすい、いわば格好の的になってしまう
マーフォークは基本的に単体では小粒で除去耐性は皆無なのでこれをされるともうジリ貧になってしまう
そこでどういった対応策があるかというと、代表的なものは薬瓶だ
メインでは動かずに相手のエンドフェイズに動くことで今度は逆に相手に先に動くことを強要させることができる
薬瓶から相手のエンドフェイズに展開→相手はエンドにマナを使うかそれとも生物にダメージをもらってこちらのエンドに除去を撃つことで立て直しを図るかの2択が生じる
相手のエンドフェイズに除去を使わせることができれば変わり谷での攻撃やメインでの展開がしやすくなるし、逆に断固として隙を見せないようにする相手ならば徹底的にこちらも薬瓶からのみ展開するようにすればいい。そうすれば少なくとも相手の脅威が出てくるまでダメージをコツコツ稼げる
ここで重要なのは、基本的にマーフォークは薬瓶がなければこのパターンに持ち込めないという点だ
もちろんそういう場合は除去されてもいい、あるいは除去するのがもったいないと思わせるような生物を囮にすることで後続を生き残りやすくさせる必要がある
マーフォークの(薬瓶がない場合の)初動で《銀エラの達人/Silvergill Adept》が最適とされているのはこの要因が大きい
そこで《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》というカードはこの薬瓶でしか成しえなかった「相手から先に動くことを強要する」という役割を担ってくれる
相手のドローステップ、あるいは相手のエンドフェイズのアクションが増えることで愚直な展開になることを防止して、相手にとってやりやすいゲームプランになることを妨げる役割だ
これがヴェンディリオンの強さその1である
2、相手のハンドを見たうえでゲームプランを立てやすくしてくれる
思考囲いがインスタントで撃てたら強い。しかもなぜか3/1のクロック付きでだ
相手からしてみれば3/1飛行というのは無視できないクロックなので除去を撃つ。そうすると相手の除去を使わせて、相手のメインで使えるマナを拘束したうえで相手のハンドを見て一番強いカードを抜くことができる
これだけでも破格の性能だがヴェンディリオンが真に強いのはこちらに必殺のカードがある時だ
レガシーで言えば十手や行き詰まりだったり、モダンで言えば青命令だ
よくエンドにヴェンディリオンからメインでジェイスの流れは最強という話を聞くがまさにその通りである。相手の防御手段がないのを確認したうえでのフィニッシャーはまさにゲームを決めてしまう
コンボ相手には文字通りキーカードを抜いてしまうピーピングとしての強さがあるし、ハンドを晒されたコンボデッキほど御しやすいものはない
まとめると、ヴェンディリオンは青いデッキならば採用しない理由がないレベルでぶっ壊れているカードなのでみんな使いましょう
このカードを強く使えるようになればデッキの強さも間違いなく向上すると思う
完
1、相手から先に動くことを強要できる
マーフォークというデッキは基本的にソーサリータイミングで生物を展開するビートダウンデッキだ
そうすると相手が受け身のデッキの時にどういうことが起きるかというと
展開→エンドに除去、展開→エンドに除去、以下繰り返し・・・
というように相手にとって非常に捌きやすい、いわば格好の的になってしまう
マーフォークは基本的に単体では小粒で除去耐性は皆無なのでこれをされるともうジリ貧になってしまう
そこでどういった対応策があるかというと、代表的なものは薬瓶だ
メインでは動かずに相手のエンドフェイズに動くことで今度は逆に相手に先に動くことを強要させることができる
薬瓶から相手のエンドフェイズに展開→相手はエンドにマナを使うかそれとも生物にダメージをもらってこちらのエンドに除去を撃つことで立て直しを図るかの2択が生じる
相手のエンドフェイズに除去を使わせることができれば変わり谷での攻撃やメインでの展開がしやすくなるし、逆に断固として隙を見せないようにする相手ならば徹底的にこちらも薬瓶からのみ展開するようにすればいい。そうすれば少なくとも相手の脅威が出てくるまでダメージをコツコツ稼げる
ここで重要なのは、基本的にマーフォークは薬瓶がなければこのパターンに持ち込めないという点だ
もちろんそういう場合は除去されてもいい、あるいは除去するのがもったいないと思わせるような生物を囮にすることで後続を生き残りやすくさせる必要がある
マーフォークの(薬瓶がない場合の)初動で《銀エラの達人/Silvergill Adept》が最適とされているのはこの要因が大きい
そこで《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》というカードはこの薬瓶でしか成しえなかった「相手から先に動くことを強要する」という役割を担ってくれる
相手のドローステップ、あるいは相手のエンドフェイズのアクションが増えることで愚直な展開になることを防止して、相手にとってやりやすいゲームプランになることを妨げる役割だ
これがヴェンディリオンの強さその1である
2、相手のハンドを見たうえでゲームプランを立てやすくしてくれる
思考囲いがインスタントで撃てたら強い。しかもなぜか3/1のクロック付きでだ
相手からしてみれば3/1飛行というのは無視できないクロックなので除去を撃つ。そうすると相手の除去を使わせて、相手のメインで使えるマナを拘束したうえで相手のハンドを見て一番強いカードを抜くことができる
これだけでも破格の性能だがヴェンディリオンが真に強いのはこちらに必殺のカードがある時だ
レガシーで言えば十手や行き詰まりだったり、モダンで言えば青命令だ
よくエンドにヴェンディリオンからメインでジェイスの流れは最強という話を聞くがまさにその通りである。相手の防御手段がないのを確認したうえでのフィニッシャーはまさにゲームを決めてしまう
コンボ相手には文字通りキーカードを抜いてしまうピーピングとしての強さがあるし、ハンドを晒されたコンボデッキほど御しやすいものはない
まとめると、ヴェンディリオンは青いデッキならば採用しない理由がないレベルでぶっ壊れているカードなのでみんな使いましょう
このカードを強く使えるようになればデッキの強さも間違いなく向上すると思う
完
コメント
最近は1でやってました。
うでさん>バイアルレス起動ってドヤ顔感強いですけどぶっちゃけマーフォークみたいなデッキ相手だと悪手なんじゃないかと思い始めました。石鍛冶起動レスヴェンは強いですけど
まぁでもバイアル出されてる時点で相手に主導権あるんで難しいですね
茶々さん>レガシーでは最近1枚でやってましたね。レガシーのマーフォークだと3マナ重いですよねー。カラカスとのシナジーは強いけど
あとレガシーでも未練が多いときつい
薬瓶にカウンタが2個載ってる状態で、銀エラの達人を1体コントロールしています。アンタップの島2つに、手札にアトランティスの王が2枚、2マナの打ち消しを
1枚持ってます。自分はいつも薬瓶起動と2マナタップで銀エラの達人を4/3にしてアタックしてしまうのですが、これでも打ち消しを構えつつ、エンドにアトランティスの王を出したほうががいいのでしょうか?いつも悩んでしまいます。
バーン愛好家さん>相手のデッキや盤面によりますが、大抵の場合打ち消しを構えた方が強いです。2マナというとおそらくマナ漏出や差し戻しなどだと思いますが、クロックが出ている状況でそれらを構えずにさらにクロックを追加するのは悪手です
たとえばメインで全展開して銀エラで4点、次のターン打ち消しを構えつつ殴って10点で合計14点入ります
次のターンも同じことをして相手がなにもなければ24点で勝ちです
もしメインでロードを1体だけ薬瓶から出してて打ち消しを構えた場合、銀エラで3点が入り次のターンに2体目のロードを出して7点で10点入ります。そして次のターンに何もなければもう一度10点で計20点入ります
妨害がなければどちらも3ターンクロックですのでキルターン的にも全展開にメリットがなくリスクだけが高いのがわかるでしょう
であれば常に打ち消しを構えられるプランの方が安全でしょう
何度も言うように盤面や相手のデッキ次第ではこの限りではありませんから鵜呑みにはしないでください!!
マーフォークの記事楽しみにしていますので、何か
ネタがあったら、またお願いします。
メム>はたしてそれは本当にブラフなのか?
3マナオープンな相手にブラフアタック仕掛けるとか完全に相手がぬるいww