イカロック考察

2011年12月15日コメント (6)

今日は巷で噂の新鋭デッキ｢イカロック｣を考察してみようと思う

イカロックは、《入り海のイカ/Gulf Squid》を中軸に据えたソフトロックデッキです
(参考：http://mtgwiki.com/wiki/イカロック)

レガシー環境であれば概ねこんな動きになります

1、薬瓶にカウンターを4つ乗せる

2、相手のターンのｱｯﾌﾟｷｰﾌﾟに薬瓶から入り海のイカを出す

3、恒久的なバウンスエンジンでイカを使いまわすことにより相手の土地をソフトロックする

これらの行動をいかにスムーズに行うかがカギとなってくるわけですね(イカだけに)

イカロックは現環境のメタに合ったソリューションデッキであることは間違いありません

《石鍛冶に対して》

石鍛冶デッキはマナを大量に使うのでイカによるロックが非常に有効です。対応して能力を起動されてしまうと思った方もいるかもしれませんが、石鍛冶と殴打頭蓋だけで後続が出てこないのであればこれほど御しやすいものもありません
イカを使いまわすギミックに波止場の用心棒を使っているのであれば細菌トークンに対しても非常に有利に戦えるのでまさに完封と言っていいでしょう

《コンボデッキに対して》

ANTやハイブマインドの様なデッキは意外とマナを食います。イカによるロックが決まればほぼ勝ちと言えるでしょう
しかもコンボデッキはイカロックを阻害する除去などが入っていないことが多いので一度イカロックに持ち込めばほぼ外れることはないでしょう
概ね非常に有利と言えます

《部族に対して》

部族デッキは薬瓶を積んでいるため、一見イカロックが効果の無いように思えますがそれは大きな誤りです
薬瓶で出せる生物はせいぜい１体。これを毎ターン戻してやれば簡単にイカロックに持ち込むことができます

銀エラの達人のようなカードを出し入れされるのは嫌かもしれませんがドローされたところでそれを使うマナがなければ同じことです
同時に変わり谷も封殺できて一石二鳥です。ここで気をつけなければいけないのは変わり谷もクリーチャータイプ・イカを持つ生物だということです。イカロック返しに気をつけましょう

近年ではパーツがほぼかぶっているという点に目をつけ、イカロックのギミックをマーフォークに搭載したいわゆる「シーフード」と呼ばれるタイプのデッキが流行りつつあるようです。大きな大会などでは確実に一定数いることが予想されるのでイカ対策は怠らないようにしましょう

ではイカロックをメタるにはどうすればいいのか。解説していきましょう

イカロックはいわゆる生物コンボに分類されるデッキなので対策は簡単です
普通の生物デッキと同じように除去は効きますし、もみ消し等も突き刺さります
（ただし近年は除去による妨害に耐性を付けるためにテフェリーをタッチした「テフェリー・イカロック」と呼ばれるタイプのデッキも増加傾向にある）

しかしそれでもイカロックは強力なデッキなので、勝率を引き上げるためにはもっと強烈に刺さるカードを採用する必要があります

最近の流行りは《倦怠の宝珠/Torpor Orb》ですね。イカのCIP能力を封殺できるだけでなく環境にはびこる石鍛冶や瞬唱に対しても非常に効果的な一枚です

そして対イカロック最終兵器はやはり《謙虚/Humility》でしょう。これを出されて沈黙しない生物デッキはありません。白いデッキには謙虚を積む時代も近いのかもしれません

こんな感じで大まかにイカロックを説明させていただきましたが、イカロックはタッチが容易なことからそのデッキ様式を変幻自在に変えているデッキとしても有名です

これ！というデッキレシピが無いことから非常に自由度の高いデッキと言えます。イカロックを使う場合はその構築にもセンスが問われるでしょう

このエントリがみなさんの一助になれれば幸いです